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2018.01.06

自然流産について その2

横浜市の田渕レディスクリニックです。
前回に引き続き自然流産についてお伝えします。

◆自然流産の手術について

自然流産の場合は、必ずしも手術が必要というわけではありません。妊卵と胎盤が出るのを何もせずに待つことで、自然に流産が終了するのを待つことも可能です。これを「完全流産」といいます。
ですが自然に排出されるのを待っている間に、突然の腹痛や出血が発生する恐れもあり、その際には手術をせざるを得ません。手術をする場合も、自然に流産が終了するのを待つ場合も、どちらも子宮内容物を取り出して、子宮をリセットすることという目的は同じになります。子宮内の出血の状態などを考慮したうえで、よりリスクが低く、母体にかかる負担が少ない方を選択することになります。

◆自然流産後の妊娠について

子宮内容物の除去手術の後は出血や腹痛が数日続くことが多く、またその期間も個人によって差があります。術後の経過観察以降にも出血や腹痛、発熱などの症状が見られる場合は、合併症の可能性もありますので、早めにクリニックにご相談ください。
他にも術後2か月以上経っても月経が来ない場合などの場合はクリニックを受診するようにしてください。
月経は体のサイクルが元の状態に戻ったかどうかを判断するのにとても重要です。流産後2~3回目の月経以降から性行為を再開することが一般的ですが、妊娠を再度お考えの方はクリニックでのアドバイスの元、心身に無理のない形で再開することが望まれます。
また流産をするたびに妊娠率が下がるといったイメージがあるかもしれませんが、そのようなことはありませんのでご安心ください。ですが、同じパートナーとの間で3回以上流産を繰り返しているなどの場合は、女性側のみならず、男性側にも原因がある可能性もありますので、詳しく検査をした方がよいといえます。

◆自然流産の予防法

自然流産の予防法として確立されたものはあ りません。ですが、普段の生活習慣や健康に気を遣っておくことで、妊娠をするうえでも、また母子ともに健康な状態での出産を迎えるためにも、プラスになることでしょう。
タバコや飲酒、カフェインの摂取を控えることや、栄養バランスのとれた食事を3食とる、質の良い睡眠を心がける、体を冷やさないようにするなどです。
また、自然流産の後は、自分を責めてふさぎ込んでしまう人も少なくありません。ですが、流産はお母さんの責任では決してありませんので、リラックスして過ごすことを心がけてください。

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