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性感染症

性感染症(STD)とは

性感染症(STD)とは性感染症(STD)は、性行為を介して感染する病気の総称です。性感染症にかかっている相手との性行為を1度持つだけで感染する可能性があります。感染源の病原体は精液、膣分泌液、血液などに含まれており、オーラルセックスを含めた性行為で陰茎、膣、肛門、尿路、のどなどの粘膜に感染します。性行為以外で感染することはほとんどなく、自然発生もありません。
女性にはほとんど症状を現さないものも多く、近年は高校生を含む若年層にクラミジアなどの性感染症が大幅に増え続けています。性感染症はどなたでも罹患する可能性がありますので、「もしかしたら」と思ったら気軽にご相談ください。

治療はパートナーと一緒に

治療はパートナーと一緒に性感染症への感染は、男性と女性、どちらにも不妊原因となることが少なくありません。しかも、はっきりとした症状がないまま不妊の原因になっていることも多いのです。不安があるけれど、つらい症状が特にないからと放置してしまうことが、のちに大きな代償につながる可能性があります。
性感染症は、簡単な検査で感染の有無を調べることができます。クラミジアなどはどなたでも感染している可能性がありますので、ご不安がある場合にはすぐにいらしてください。
また、性感染症への感染がわかった場合は、パートナーの治療も不可欠です。ご自分が治療を受けて治っても、パートナーが治療していなければ感染を繰り返します。治療を受けて正しい知識を持つことで、今後の適切な予防にもつながります。

主な性病

クラミジア

近年、含む若い世代に増え続けている性感染症です。クラミジア・トラコマチスとう病原体への感染で起こり、性行為によって膣から子宮に感染する他、オーラルセックスでのどに感染することもあります。自覚症状に乏しいため、感染していることに気付かないことが感染を大きく広げている原因だと考えられています。不妊の原因になることもあるため、注意が必要です。

主な症状

あまりはっきりした自覚症状があることは少ないのですが、おりものの量や色、匂いなどの変化を感じたら受診してください。また、パートナーの感染がわかった場合も、できるだけ早く治療を受けてください。

当院の治療

子宮の入り口を綿棒で軽くこすって細胞を採取して調べます。抗菌剤による治療が有効ですので、お薬を処方します。

性器ヘルペス

ウイルス性の単純ヘルペス・ウイルスに感染し、2~7日の潜伏期間を経て発症します。女性の感染では、最初の発症で歩けなくなるほどの痛みが起こることもあります。水疱や潰瘍などの病変がない時期でも感染させてしまうことがあります。

主な症状

外性器に水疱(水ぶくれ)ができ、水疱が破れて潰瘍となり、一般的には約2週間程度でなくなります。左右対称に潰瘍が生じ、痛みや発熱を起こすこともあり、大腿付け根にあるリンパ節の腫れ、歩行困難、排尿痛、排尿困難などを生じることもあります。女性が感染して最初に発症する際には強い痛みを起こすことが多くなっています。

当院の治療

抗ウイルス剤と軟膏で治療します。歩行困難や排尿障害などがある場合には入院が必要になる可能性もあります。また、免疫力が低下すると再発することがあるため注意が必要です。

梅毒

梅毒トレポネーマというスピロヘータの一種である細菌が感染して発症します。ひと昔前には日本でみられなくなっていましたが近年再び現れ始め、かなり進行するまで自覚症状に乏しいため罹患者が増えてきています。
早めに治療することで完治可能ですが、梅毒に感染した状態で妊娠してしまうと胎児に感染して先天性梅毒となります。また、長く放置してしまうと最後には脳を侵されて死に至ります。
外陰部に硬いしこりを感じたら、できるだけ受診してください。

当院の治療

血液検査で感染が確認できます。疑わしい性行為後、あまりすぐでは正確な結果が得られないため、約1ヶ月後の検査をおすすめしています。梅毒を起こしているのは細菌ですから、抗生剤の投与で治療します。

淋病

淋菌(Neisseria gonorrhoeae)に感染して発症します。膣、尿道や子宮頚管の粘膜、そしてオーラルセックスによってのどに感染することもあります。また、感染者と生活を共にしている場合、タオルや浴室などで感染する可能性も指摘されています。放置して子宮や卵巣の炎症を起こすと不妊原因になることもあります。また、妊娠中の感染により赤ちゃんが淋菌性結膜炎に罹患する可能性もありますので、パートナーとともにしっかり治療を受けることが重要です。女性は症状がほとんどないこともよくありますので、パートナーにペニスからの膿・排尿痛などがあったら必ず受診してください。またクラミジアと淋病の両方に感染しているケースもかなり増えてきています。

主な症状

潜伏期間は2~7日で発症しますが、女性には症状が出ないこともよくあります。黄色っぽいおりもの、排尿痛、尿道口の赤みなどの症状があります。放置して淋菌性膣炎・子宮内膜炎・卵管炎になることがあり、下腹部の激痛や発熱を起こすこともあります。

当院の治療

子宮の入り口を綿棒で軽くこすって細胞を採取して調べます。抗菌剤による治療が有効です。

尖圭コンジローマ

ヒトパピローマウイルスによって感染して発症します。子宮頸がんを起こすリスクの高いヒトパピローマウイルスとは違うタイプのウイルス感染によるものですが、同時感染を起こしている可能性がありますので、注意が必要です。

主な症状

潜伏期間は3週間~3ヶ月程度です。肛門周辺や膣の入り口、小陰唇内側に小さなイボができます。小さい粒ができ、にわとりのトサカのようになることやカリフラワーのようになることもあります。外陰部全体の腫れ、かゆみ、発熱、排尿痛、性行為痛、歩行時の痛みなどが生じることもあります。

診察と治療

視診で判断できますが、リスクが高い場合はがん検診もおすすめしています。治療はベセルナクリームを用い、効果が得られない場合には切除を検討します。

トリコモナス

肉眼では見えないトリコモナス原虫が膣内や子宮頸管、膀胱や尿道に入り込んで寄生し、炎症を起こします。幅広い年齢層に感染が認められており、主に性行為で感染しますが、下着・タオル・浴槽・便器などを介して感染する可能性もあり、幼児に感染してしまうことがあります。
進行して炎症が卵管まで進むと、不妊や流産を起こすことがあります。家族に感染を広げないためにも、症状に気付いたら早めに受診してください。

主な症状

膀胱や尿道に入り込んだ原虫が排尿で流されてしまうこともありますが、膣内でトリコモナス原虫が増えると自浄作用が失われて細菌が増加し、おりものの変化を起こします。泡状、強い匂い、黄色っぽいなど、おりものに異常を感じたら受診しましょう。かゆみや痛みを生じることもあります。ただし、感染しても約20~50%には症状が現れないという報告もあります。

当院の治療

膣分泌液を採取して検査します。服薬と腟錠を用いた局所療法を併用して治療します。

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