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2017.12.23

自然流産について その1

横浜市の田渕レディスクリニックです。
今回は自然流産についてお伝えします。

◆自然流産とは

何らかの原因で妊娠22週未満に妊娠が終了してしまうことです。流産には大きく分けて2つあり、自然に妊娠が終わる「自然流産」と、人工的に流産を起こす「人工流産」に分類することができます。
自然流産の原因には「お母さん側の原因」と「赤ちゃん側の原因」の2つがあります。
お母さん側の原因には子宮の異常や感染症、内分泌疾患、黄体機能不全、内分泌疾患、夫婦間因子などがあり、赤ちゃん側の原因には染色体異常、遺伝子病などが挙げられます。
また、早期に発生する流産の原因は染色体の異常(受精卵の異常)によるものが多く、受精した段階で流産の可能性が高かったということになります。これは染色体の異常により、胎児に成長する力が備わっていないことが原因で、事前に防ぐことができないものです。
ですが、自然流産は決して珍しいことではなく、誰にでも起こる可能性があり、妊娠全体の約15%の確率で発症すると言われています。

◆自然流産の兆候や症状

自然流産にはいくつかの兆候や症状があらわれる場合があります。以下の症状がみられる場合には自然流産の可能性もありますので、クリニックを受診するようにしてください。

・不正出血
陣痛のような下腹部の痛みを伴い、不正出血がみられる。
完全流産(胎児や胎盤といった子宮内容物が全部排出された状態)になると出血は止まりますが、一部でも残っている場合は出血がいつまでも続きます。

・腹痛、腰痛 
妊娠中は子宮が大きくなることや便秘などの原因で、腹痛や腰痛がよくありますが、これは流産の場合にも見られる症状です。痛みが周期的であったり、お腹の張りが全体ではなく下腹部にだけある場合などは流産の可能性があります。

・つわりが突然なくなる
妊娠後つわりがあったにもかかわらず、安定期に入る前に突然つわりがなくなった場合は、自然流産の可能性があります。ですが、つわりの有無だけでは流産かどうかの判断をすることは難しいので、クリニックに相談するようにしてください。

自然流産には流産したことになかなか気づかない場合もあります。「化学流産」と呼ばれるケースでは、エコー検査で胎嚢が確認できる前に成長が止まってしまった状態になり、その後生理のような出血が起きます。また妊娠超初期の自然流産も気づかないことが少なくありません。

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